タイムトリップしてみませんか?
髪師聖子さんとの髪結いあそび、今回は月屋での撮影。
結
古い麻の蚊帳や、高枕、団扇を用意し、
幕末の夏、寛ぐ女性たちの風景を再現してみました。

私とあゆみさんは地毛結い、ありさちゃんは短髪なので、半かつら。
髪飾りや櫛も、硝子や水晶ととっても涼しげ。
浴衣も古典柄で揃えました。

また酷暑を凌ぐおまじないとして、今回みんなお揃いで島田髷に、新藁を巻いて頂きました。
当時は夏ののぼせと厄除けになると言われ、お盆辺りに新藁売りさんが売り歩いていたそうです。
ちなみに、ありさちゃんが巻きやすいよう、昨晩湯通ししてくれていました。
それでも香る青々とした新藁! (special thanks 浦谷農園様)

真夏は日本髪オフシーズンなんやそうです。
涼しげにみえるけど暑いし、汗かくし(痒なるし)、鬢付油も暑さに弱いそうで・・・。
現代の暑さって、当時のものとは質が違いそうですものね。

今回翌日まで持たせるため、私もはじめて髷を結うたまま、寝てみました。
耳の後ろに高枕を当てて、右で1時間、左で1時間、うつ伏せで1時間の繰り返し。
案外眠れたけど、寝返りのたびに目を覚ますので、熟睡はできないんですよね。
ちなみに私、高枕を持っていなかったので、
トイレットペーパー(芯を縦に置いて)で代用するのですが、
それも含めて面白い、貴重な経験でした。
これを週5、6日とは・・・舞妓ちゃんはたいへんやなぁ。

今回望月のお部屋で撮影したのですが、四隅に蚊帳を吊るための古い折れ釘がついたままになっていました。
網戸もないし、ちょっと前まで普通に使うてたんやろなぁ。
月屋には、撮影の為貸し出し可能な備品もいろいろあるので、
ほんまの古写真や浮世絵のような写真も撮っていただけると思います。
日本髪でお出かけするのも楽しいし!
聖子さんの近距離で見れば見るほど美しい毛流れを、ぜひご自身の髪で体感してください。
ぜひお問い合わせくださいませ*

9月23日(祝)、安井金比羅宮にて「櫛まつり」が開催されます。
そこで古墳時代から現代の舞妓ちゃんまで、全て地毛で結いあげ装束をまとった、
時代風俗行列が行われるのですが、今年も聖子さんが参加されます*
その前後で、なにか髪結いイベントできたらいいなぁ、なんて妄想しております。
御旅宿月屋
女将 涼子