いよいよ年末となってまいりました。
月屋では、昼間のお客さまのいらっしゃらない時間を見計らい、
スタッフ皆で手分けして少しづつ、10日程かけて大掃除してまいまりました。
大掃除には「掃き清める」ところから、
この一年間の厄や穢れを祓うという意味もあり、
普段見えへんとこまで掃うことで、その人自身の心の見えへんとこまでも祓えるそうです。
ただの掃除やおへん!
年末忙しぃし年明けでええわぁ、ではあきまへん!
大掃除の手を止めた28日、錺屋で月屋の分も一緒に餅つきをしました。
こちらはお鏡さん。
今年のは上段と下段のサイズが、あんまり変わらんようなってしもたけども・・・
月屋スタッフのしょうちゃん’や、みやびちゃんにも手伝ってもらって、
餅花を作りました。
お餅のお花がちいさめで可愛らしいでしょう。
しめ縄、根引き松と一緒に玄関へ。
お正月には、歳神さんが遠い山の彼方から来はるそうなので、
知らん土地で迷わはらへんよう、
どちらも「ここ、ここ、こっから入るんどすえ、歳神さん」という目印。
つまりお正月飾りがないと、素通りしはる可能性大。
歳神さんの為だけでなく、玄関に飾りがあると華やかで、
町全体でお正月ぽい雰囲気になるのがいいですよね。
最近は京都でも省略しがちなのが、なんだかさびしく感じてしまう。
入口の手水鉢には、
松・姫南天・千両を生けました。
どれも縁起もんばかり。
そして鏡餅。今年は柿串をのせました。
干し柿を飾るのは関西のほうだけらしいですね。
通常より小さい、五つ並びの柿串は、
「ひとりひとり(1個1個)が、皆(3個)しあわせに。」
という数合わせによる、家内安全・健康祈願の意味があるとか。
ちなみに鏡餅は歳神さんが宿る場所。
お座布団みたいなイメージかしら。
せっかくお正月飾りで呼び込んだ歳神さんも、鏡餅がないと、
居場所ないやーん、とすぐ帰ってしまわはるそうです。
なんか想像したら面白いですよね。
あとはお節の仕込み、もうひと頑張り!
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女将