二〇一九年
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
お正月専用の食器や、箸置きを出してくることで、
特別な気分になる新鮮な朝。
昨年買っておいた羽根の箸置き、やっと使えました。
元旦のお節朝食は、
鰆の西京焼、蒲鉾三種、棒鱈煮、胡桃入り田作り、
栗きんとん、千枚漬と、白味噌と丸餅のお雑煮でした。
蒲鉾は富山より送っていただいたもの。
それ以外はすべて手作り。
京都ならではのものも、あるかもしれません。
今朝お客様とお話ししていて、
白味噌に丸餅のお雑煮が、初めてだとおっしゃっていました。
ご実家では、赤味噌に切り餅で、鮭といくらが入るそう。
お雑煮ほど地域差・家庭差があるものも珍しい。
聞けば聞くほど、新種のお雑煮がでてくるので、興味深いです。
どれも美味しそう!
お昼過ぎ。
錺屋スタッフのあゆみさんが、
今年も今宮神社の破魔矢(猪!)とお酒を持って、新年の挨拶に来てくれはりました。
お正月の着物は格別ですね~*
目の保養になりました。
後姿はお目出度い刺繍で、鼓のお太鼓。
紫の半襟が艶っぽいです♡
さて、私の中で1年の山場である、
大晦日と元日が過ぎようとしており、ほっと胸を撫で下ろしております。
気がはっていたのかもなぁ。
ここらでひとつ、ご挨拶を。
京都はお宿バブル崩壊なんて言われるくらいに、
様子が変わってしまったところも正直ありまして、
その中で影に隠れてしまわないよう、自分たちにできること、やりたいこと、
まっすぐに質を、高めていきたいと思っております。
旧年中は、そんな混沌とした中より月屋をお選びいただき、
誠にありがとうございました。
恐れ多くも3年連続してミシュランガイドに掲載いただきました。
ひとえにご宿泊頂いたお客さま、尽力してくれるスタッフのお陰でございます。
早いもので、ついに5年目となります本年も、
何卒よろしくお願い致します。
女将、上坂涼子