月屋の朝ごはんにお出ししている器たち、欠けたものをまとめて、
そらこちゃんが銀継ぎしてくれました。
金と違い硫化して色が変化して行くのを楽しめる銀。
もちろん金が高価っていう理由もありますが、
華やかさはなくとも、銀継ぎや漆継ぎの風情も好きです。
明治・大正時代に生まれた器も、毎日使います。
金継ぎとは、ここで終わるはずだった器の生を延ばし、先の時代へ継ぐということ。
しかも以前よりも味わい深いものになるなんて、めっちゃエモいですよね。
(この言葉はじめて使いました)
アンティークの器を日常的にしかも業務用で使う事に対して、
葛藤がないわけではありません。
たとえ骨董市で300円でたたき売られてても、いつかは尽きてしまうんでしょう?
好きだからこそ、使い捨てにしたくないし。
洗い物をしてくれるスタッフに負担をかけなくないし。
そんな私にとって、金継ぎは救世主。
責任を持って使って、直して、使って行きたいなぁと思っています。
さて、世の中はお盆ですね。
玄関に鬼灯を飾りました。
明日の夜はいよいよ五山送り火です。
御旅宿月屋 女将 涼子