はやいもので、今年最後の日。
あと少しで、新しい年を迎えます。
今年の餅花は大ぶりでした。
ひとつ、ひとつとていねいにお餅を丸めていく。
手間はかかれど、手づくりの愛おしさったらありません。
お鏡さんも、つやつやにできました。
お正月って、お節の材料もお花も、何もかも高騰しますけど、
いずれも日持ちがするし、年末にしっかり用意しておけば、
あとはゆっくり体を休ませてくれるんですよね。
松も、南天も、千両も、縁起が良い上、
生命力が強くて長持ち。
今年の注連飾りは、
あゆみさんが稲わらを砧で叩いて柔らかくするところから、縄をなって作ってくれました。
それにヒカゲノカズラのリースと稲、紙垂を付けました。
古来より落雷がある豊作になることから、
紙垂のモチーフは見たまんま、「稲妻」で邪気を祓ってくれるそう。
神聖な雰囲気を持つヒカゲノカズラですが、
このリースも手作り。
今年のお飾りはなんや豪華になりました。
年神様はお正月に間に合うよう、門松や注連縄を頼りに大晦日の夜に家を訪れ、
新しい年とともに「福」を授けてくださるそうです。
年神様は異世界からの旅人とも。
旅人をお迎えするのは馴れたもんです、お任せ下さい。
そろそろやろか。
御旅宿月屋
女将 上坂涼子