京都の御旅宿 月屋、bed and breakfast Tsukiya

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    カテゴリー別アーカイブ: 改修工事~開業までの道のり~

    開業のごあいさつ

    おかげ様で御旅宿月屋は、

    祇園祭まっただ中の7月、満月の夜に、

    晴れて開業致しました。

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    準備中、毎日仲間と一緒に過ごし、食事をとる生活が続いていたので、

    はじめてのお客様を待つ間、

    静かな現場、ひとりの時間は新鮮で、

    なんだかちょっぴり寂しくて。

    するとあゆみさんが宿直のため、

    早めに来て、一緒に待ってくれました。

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    少しドキドキしながらの、

    心にのこるチェックインとなりました。

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    翌朝は、はじめての朝ごはん。

    きれいに召し上がっていただいて、開業の実感と感動を覚えました。

    そのうえ開業のお祝いにと、手づくりのお菓子をいただきました。

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    よちよち、と歩き始めた月屋には、

    そんな風にあたたかく見守って下さるお客様と、

    錺屋というパートナー、既に錺屋スタッフという支えがおります。

    それがなにより幸福だと感じ入りました。

    これから多くのかたに月屋で過ごしていただき、

    この場所が息をして深みを増していくよう願っております。

    まだまだ至らぬ点ばかりかと思いますので、

    びしびしご意見くださいませ。

    今後とも「月屋」を、どうぞよろしくお願い致します。

     

    月屋女将

    上坂涼子

    月屋オープニングパーティ!

    長かった4ヵ月間。

    とうとうこの日がやってまいりました、

    月屋のオープニングパーティ!!

    預けていた襖などの建具、畳が美しくなって戻ってきて、

    あの現場感がうそのよう。

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    なにしろお披露目するにあたり、前夜錺屋スタッフ総出で、

    お掃除すこぶるがんばったんです。

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    ぴかぴかの業務用キッチンも入りました!

    この日のドレスコードは「和服」。

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    錺屋関係者、工事を手伝ってくれた方々に、

    ゲストハウス仲間のみなさんと、多くのお客様にお越しいただきました。

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    卓上では、月屋だけにうさぎとか、

    満月・三日月・新月・太陽とか、

    ゆきみちゃんの可愛い仕掛けが並んでおりました。

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    そしてあろうことか・・・たくさんのお花や、

    お祝いをいただいてしまいました。ひゃ~。

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    皆さま、本当に本当にありがとうございました。

    手伝ってくれた錺屋スタッフにも、

    感謝しすぎてもうどうしていいかわからない!

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    この心地良い夜。

    月屋のぼんぼりが、さながら満月のようでございました。

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    月屋・錺屋

    女将

     

    天窓ぱかぁ

    月屋の建物には、もともと天窓があり、

    それを塞いだような跡が残っていました。

    うなぎの寝床と呼ばれる、京都の伝統的な町家のスタイルでは、

    通り庭(台所)に窓がないことが多く、

    代わりに天窓が設けられています。

    瓦ぶきの屋根の天窓ってどうなってるんやろ?

    なんと!ちゃんとガラス製の専用瓦があるんですね*

    瓦をのけて、塞いでいた木材をはがすと・・・

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    きゃーそらこちゃん、こわい!

    気をつけて!

    ひやひやしましたが、無事ガラス瓦を設置し、

    水漏れテストもクリア。

    ほっっっ

     

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    小さな窓なのに、

    自然光のちからってすごい。

    朝日を浴びながら、朝ごはんが作れるなんてうれしいな。

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    屋根にのぼったそらこちゃん、

    光をありがとう、おつかれさまでした*

     

    月屋・錺屋

    女将

     

    飛び入り、お手伝いさん

    月屋の改修工事には、

    いろいろな飛び入りお手伝いさんが来てくれはります。

    この日はお手洗いのタイル貼りに、元スタッフ絢子ちゃん!

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    あれ?!上手!

    苦戦するかと思ったタイル貼りは、案外すんなりと進みました。

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    いい出来栄え、自分たちでやったとは思えん*と自画自賛。

    そして翌日の壁のタイル貼りに、スタッフあゆみさん。

    しかも土下座スタイルで!

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    さらには錺屋に、たまたま滞在してくれていた常連さまにも、

    見学ついでにお手伝いいただいちゃいました!

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    みんなタイル貼りなんてはじめてなのに、

    丁寧にきちっと仕上げてくれました。

    やはり細やかな作業は女性の力が生きますね*

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    ベンガラ塗りはスタッフ翼さんもお手伝い。
    楽座のマネージャー、やまさんもちょこちょこ来てくれはりました。

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    ご協力ありがとうございました!!

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    みーんなの力を借りて、

    月屋はいよいよ仕上げへ・・・!

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    錺屋&月屋

    女将

    浅葱、黄土、弁柄、蛍!

    前にもご紹介したことのある、沢山直した月屋の壁。

    実は場所場所で工夫し、趣向をちょこちょこ変えております!

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    二階の客間、「望月」には浅葱(あさぎ)土。

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    日本の古色で、藍に近い青色のことを言い、

    右側・ノーマルな中塗り土と比べると、少し渋めの仕上がりです。

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    一階、庭に面したお部屋、「弦月」には黄土(きつち)を。

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    伏見は稲荷山で採れるものが有名だそうで、

    温かみのある黄色が特徴です。

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    一から作ったお庭の塀、壁は町家っぽくベンガラ土で。

    お馴染のベンガラ(酸化鉄。弁柄、紅殻とも)も、

    古くから建築に用いられた顔料のひとつ。

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    かつてインドはベンガル地方から輸入したためこう呼ばれるとの事、

    そういえばどことなくオリエンタルな雰囲気。

    そして、帳場横の大きな壁は、その名も蛍壁!

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    鉄粉(少量でも高価な高級品!)を混ぜた土は、

    時間が経つにつれ鉄粉が錆び、

    蛍の光のように浮き上がってくるという、気長で粋な一品。

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    月屋で流れる時間と共に味わいを増してゆくのだろう昔ながらの素材、

    工法で塗りあげた壁は、私たちスタッフにとっても愛すべき、

    楽しみな存在なのであります。

     

    月屋にお越しの際にはぜひ、そんな風に立っている地味な壁達の、

    違いやちいさな変化を思い出し、

    じっくり楽しんで頂けたら嬉しいです*

     

    錺屋・月屋

    女将

     

     

    看板、かかりました*

    ロゴが決まったので、今度は看板づくりに入ります!

    ロゴをトレースして、

    そらこちゃんにルーターで彫ってもらいます。

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    「月屋」の文字に塗るうるし。

    白?朱?金?それとも銀?

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    金で大正解!

    さっそくかけよう!

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    一瞬で、老舗のような佇まいに・・・笑

    ちょっと渋すぎたんじゃない、なんて言いながら、

    みんなでしばらく手を休めて眺めておりました。

    この先、月屋とこの看板が新町通りの風景になるんやなぁ。

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    今後とも、宜しくお願いします!

    omote錺屋・月屋

    女将

     

    階段ゆるやかに!

    町家の階段は急なもの。

    京都ではそんなもんやし、慣れてしまえばなんてことはない。

    でも、各地各国からいらっしゃるお客様には、

    不慣れなもんやと思いますので、

    階段を新しく、緩やかなものに作りかえてもらいました。

    ある朝、急に2階に行けなくなり・・・

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    梯子で2階へ上る生活が始まるのか、と思ったら。

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    あっという間に大工さんによって、

    階段が作られて行きました。

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    は、はやい、さすが大工さん。

    工場で細工をすませて来たとはいえ、

    その日のうちに、2階に上がれるようになりました。

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    壁に残る、建築当時の階段跡と比較すると、

    どんなに急やってん、と笑けてしまう。

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    次の日には、仕上げをして完成。

    素晴らしいですね*

     

    錺屋・月屋

    女将

     

    塀づくり

    コンクリ塀や、フェンスが丸見え・・・

    お庭に、木製の塀をつくらなきゃ!

    うーん、どうしようかしら。

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    中村くんとそらこちゃん、ふたりでああやこうや言いながらの、

    塀づくり!

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    塀に小さい屋根ができてる!

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    屋根や壁に板がついてる!

    そして杉皮が貼られて、

    ベンガラ土を塗って・・・!

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    そして雌竹で押さえて完成。

    すてきすてき!!

    手作りとは思えない出来です。

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    町家の坪庭ぽくなりましたね。

    壁があると、お庭も家の中のような安心感があります。

    小さいけれど、可愛いお庭になりそう*

     

    錺屋・月屋

    女将

    漆喰塗りに挑戦!

    漆喰は土壁より難しいぞ・・・

    月屋の現場はざわめきたちました。

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    もちろん、あんまり目立たないところから塗っていきますが、

    最初は苦戦しました。

    土よりやらこいし、ぼたぼた垂れるし、固まるの早いし、

    素手で触ると荒れるし。

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    言うてる間に岩本くんは、すぐに漆喰と仲良くなっていました。

    客室は岩本くんにおまかせです。

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    ツシの間は、中塗り土2回、砂灰(漆喰下地)2回の、

    上げに漆喰1回、計5回塗ります・・・(汗)

    それが一部屋に8面ちょいあるので、結構な手間になります。

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    こちらが仕上がりです!

    漆喰壁は強くて、もたれられるのが特徴。

    天井の低いこのお部屋は、ゆっくり座ってくつろいで欲しいと思い、

    漆喰壁に致しました*

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    こちらは1階、表の間。

    洋室なので、こちらも漆喰仕上げです。

    あとは中の間の小壁、

    ここは私が塗りました。

    あんまりじっと見ないでください(笑)

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    ペンキをぬってしまえば、一瞬です。

    お手入れも塗り直しもいりません。

    いっぽう漆喰は、作って塗って、乾かして、押さえてを繰り返し・・・

    手間はかかりますが、ペンキとはまったく違う、

    独特の質感、色、風合いを味わっていただけたら嬉しいです。

     

    錺屋・月屋

    女将

     

    月屋の誕生日

    天井裏の掃除をしていたら、

    偶然発見されました。

    月屋の建物の、誕生日。

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    大正九年九月二十六日らしいです。

    当時の大工さんが木の切れ端に、ぺぺっと筆で書いたもの。

    昔の手紙が届いたみたいで、

    なんだかちょっと嬉しいな。

     

    錺屋・月屋

    女将

     

     

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